今朝のお話です。
乳がん検診車を見たことはありますか?
献血車みたいな出で立ちの乳がん検診車は、日替わりでいろいろな場所を巡っています。
でも献血車と違って、乳がん検診車に直接行けば検診が受けられるというわけではありません。
私の住んでいる市では、まず先に乳がん検診を実施している病院で触診を受けなければいけません。医師による触診を受けた後、受付の方がマンモグラフィの希望日と場所を聞いてくれて、マンモグラフィ検診車の予約を取ってくれます。
私は6月の上旬に触診を受けて、家の近くに乳がん検診車が来る日を待っていました。
それが今日で、時間は9:00~9:25。
完全予約制なので、もしこの時間に行けなくなった場合は日を改める連絡をしなければいけません。
乳がんは40代後半の女性に多いとされています。
その理由を調べてみました。
乳がんの発生・増殖には、卵巣で作られる女性ホルモン(エストロゲン)が関係しており、特に排卵時期に分泌されるエストロゲンにさらされる時間が長いほど、発症リスクを高めるとされる。
昭和大学医学部乳腺外科の中村清吾教授は「妊娠初期には、乳がんとの関係が深いエストラジオール(E2)というタイプのエストロゲンの分泌が低下するので、妊娠・出産回数が多いほど、乳がんの発症リスクは下がる」と話す。
また閉経後は、卵巣で作られるエストロゲンが大幅に減少し、その代わり、わずかではあるが体内の脂肪組織でエストロゲンが作られるようになる。
そのため、BMI(肥満指数)が25を超える肥満の女性の場合、血液中の女性ホルモンが増加することで、乳がんの発症リスクが高まってしまう。
閉経後は、脂肪細胞で乳がんの原因になりうるエストロゲンが作られるから。
つまり「40代後半とくに閉経後は、痩せている女性よりもふくよかな女性のほうが乳がんになりやすい。」ということです。や、痩せよう・・・。
それにしても女性の11人に1人が乳がんって、多いと思いません?
ちょっと前までは12人に1人だったのに、昔よりも乳がん患者が増えている気がします。
乳がん増加の背景には、ライフスタイルの欧米化が指摘されています。高カロリー・高脂肪の食生活による思春期女性の初潮の低年齢化や肥満、晩婚・少子化による初潮から第1子出産までの期間の長期化などが危険因子として上げられます。
やっぱり昔よりも、ふくよかな人が多くなったってことですね。
乳がん検診対象外の若い人も【遺伝性の乳がん】があるので安心はできません。
ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんは「BRCA1」という遺伝子に変異が見つかり、乳がんリスクが87%と診断されたため、乳がんの予防として両方の乳房を切除しました。
遺伝のリスクがあるとはいえ、健康な乳房を切ってしまうほどの勇気はないなぁ~。
さすがに普通の人は遺伝子のチェックまではしないと思うので、すぐに出来るセルフチェックをしてくださいね。
乳房のしこり・くぼみ・乳頭からの血のような分泌物・乳房の皮膚の赤い腫れ・わきの下のリンパ節の腫れ・腕のむくみやしびれなどの症状がある方は、すぐに病院へ。
さてさて・・・
今年の乳がん検診(マンモグラフィ)は、2年前よりもはるかに痛かったなぁ~。
痛い人も痛くない人もいるし、痛い年と痛くない年があるので、やってみないと何とも言えません。でもスムーズにいけば1回15秒くらいの痛みで終わるので頑張りましょう。
最近は痛くない乳がん検診(無痛MRI乳がん検診)もあります。
一応費用を調べてみたら、都内の病院で35000円(税別)くらいでした。
無痛のお値段、なるほど! 早く普及すると良いですね。
私が受けた市の乳がん検診は病院→検診車と2回行かなければならないので、正直ちょっと面倒です。でも費用は1500円だったし、時間もそんなにかかりません。
乳がんは早期発見・早期診断・早期治療をすれば9割以上が治癒するそうです。
乳がん検診の対象年齢や費用、システムはお住まいの自治体によって違いますので、ホームページでご確認ください。
実はうちの市では、乳がん検診で病院で触診を受けられる期間が6~7月までと短いんです。
冬場は風邪やインフルエンザが蔓延するので、がん検診や健康診断は夏場に実施される所が多いと思います。
市のがん検診はいつでも受けられるわけではありませんから、お早めに~。