はっ!そういえば・・・
あれは4日前の3月3日の夜の出来事じゃった~。
みなさん、そんなすぐに雛人形を片付けたりしないよねぇ~?
気が向くまで待ちますよねぇ~?
あなた、お嫁に行かないかも(行けないかも?)って、言ってたじゃないの。
雛人形のせいで、行き遅れになるのは嫌なんですって。
そんな呪いの人形みたいに言わないであげて・・・(汗)。
それでですね。一応人形は今日仕舞ったんですが、人形用の防虫剤はまだ買ってなくて。
はい、検索~!
洋服につく害虫って、外出時や洗濯物に付着してタンスの中に入ってしまうそうです。
タンスと同じ部屋に雛人形をおいておくと、雛人形にもうつってしまう可能性がありますね。
だから人形に防虫剤は入れた方がいいのですが、どんな防虫剤を入れるのか。
防虫剤の主成分には主に、1樟脳(しょうのう)・2ナフタリン・3パラジクロルベンゼン・4ピレスロイド系と4種類あるらしいです。
1~3の殺虫成分が2種類以上混ざると洋服のシミの原因になるそうなので、種類の異なる防虫剤を使うことはやめてください。以前使っていたという場合でも、クローゼットに成分が残っていると同じことになるそうです。
そうなの!?殺虫剤、こわっ!
人形用に使う防虫剤には、主に3つ条件があります。
・人形に臭いがつかないものであること。
・金糸や銀糸、金箔を変質させないものであること。
・金属を変質させないものであること。
たったの3つなのに、これが実に大変。
さっきの表を見ても、完璧な防虫剤がないんですよね。どれも多少の問題があります。
この中で人形に害の少ないものが、一番下のピレスロイド系です。
でも、ピレスロイド系ってなに!?
ピレスロイド (pyrethroid) とは、除虫菊に含まれる有効成分の総称で、各種誘導体が合成され各国で広く殺虫剤として利用されています。
ピレトリンの誘導体は合成ピレスロイドと呼ばれます。
ピレスロイド類は昆虫類・両生類・爬虫類の神経細胞上の受容体に作用する神経毒です。哺乳類・鳥類の受容体に対する毒作用は無いので、安全性の高い殺虫剤です。
日本でも蚊取り線香など、多くの殺虫剤で使われている成分なんですね。
哺乳類には安全という点はポイントが高いですね。
ちなみに合成ピレスロイドというのは・・・
いっぱいありますね~。それぞれ少しずつ効果が違うようです。
そして人形用の殺虫剤で検索すると、主に3商品がヒットします。
●エムペントリン(防虫成分)
●緑茶エキス(消臭成分)
●イソチアゾリン系防カビ剤(防カビ成分)
●エンペントリン(防虫成分)
●スルファミド系防カビ剤(防カビ成分)
●プロフルトリン(ピレスロイド系防虫成分)
●フェノール系防カビ剤(防カビ成分)
●鉱物系吸着剤(消臭成分、黄ばみ防止成分)
※エムペントリンと表記してあるものとエンペントリンと表記してある商品がありますが、同じ成分だと思います。
どれもピレスロイド系殺虫剤で、ほかに防カビ剤や消臭剤などが配合されています。
タンス用やクローゼット用と成分が違うのかと思いましたら、成分は似たり寄ったりです。
しかしタンス用は半年毎の衣替えを意識して効果が6ヶ月~1年だったり、タンス全体に効果が広がるように形が工夫されています。
またクローゼット用もタンスの広範囲に成分が広がるような形に工夫されているようです。
タンス用やクローゼット用の防虫剤は、人形用とは殺虫成分の量や殺虫剤の形に違いがあるようです。
雛人形は少なくとも来年まで、1年間は箱に仕舞われますから有効成分が1年間あるものが良いです。そして防カビ剤がプラスされた商品がおすすめです。
実は人形用の防虫剤は置き方にも注意が必要です。
・樹脂製クリアケース付きの雛人形は、人形だけでなくクリアケース自体にも触れないようにしましょう。ケースが変質する場合があります。
・銅や真鍮を含むものが直接殺虫剤に触れると、シミなどが付着することがあります。
おおう、つまり・・・
すべてにおいて完璧な人形用の防虫剤はまだ無いんですね。
雛人形は高価ですから、防虫剤で失敗してシミだらけにしないように注意しましょう。
というわけで、私は人形用の防虫剤を買います。ケチって失敗したら元も子もないので。
400円くらいですしね~。
そして雛人形よりも注意しないといけないのが、五月人形です。
金属(銅や真鍮)が使われているものがあるかもしれませんので、仕舞う時は防虫剤が兜(かぶと)に直接当たらないようにしましょう。
それと人形用は「においがつかない」とか「無臭」とか書いてあるものにしたほうがいいです。昔、買い間違えて雛人形を置いてあった部屋がすごい臭いになって気持ち悪くなり、もう一度梱包し直しした経験があります。
防虫剤の臭いはかなりキツイです。
防虫剤、知らないことが多かったです。
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