先日、外食をした時にこんな話題になりまして・・・。
中2の理科の実験で使うベネジクト液は加熱をするんです。
ベネジクト液=無水炭酸ナトリウム +クエン酸三ナトリウム +硫酸銅(II) +水で、普段は青色の液体です。
ところで、「加熱する試薬」って珍しくないですか?
でも加熱する理由は知らん!と・・・。えええええ。
beネッセさんのサイトでも、こんなお答え。これで納得できます?
わたし、気になることは放置できないタイプなの。
いろいろ読んでわかりやすくまとめるとこういうことかな~。(違ってたらごめんなさい)
興味のない方はサラ~っと読んじゃってください。
銅イオンにはCu+(Ⅰ価の銅) とCu2+(Ⅱ価の銅) の2つの形があります。
普段はCu2+(Ⅱ価の銅)で存在しますが、加熱するとCu+(Ⅰ価の銅)が増えてきます。それが還元性の糖(麦芽糖、乳糖、果糖、ブドウ糖、ガラクトース)と反応すると酸化銅(I) Cu2Oとなって赤い沈殿物ができます。
つまり、加熱すると銅イオンがⅡ価からⅠ価に変わっていく。
※酸化銅にも2種類あって、空気中で銅を燃やすとできる酸化銅(Ⅱ)は黒色、 さらに超高温にすると酸化銅(Ⅰ)は赤褐色となります。ベネジクト液(化学反応)では酸化銅(Ⅰ)が生じるために赤褐色となります。
こういうことだと推測しています。違ってたらごめんなさい。(2回目)
これを2人に説明しようと思っても・・・
今の段階では、りーちゃん(中3)しか理解できないんです。
きーくん(中2)は中3で習うイオンの話から説明したら多分すぐに理解すると思いますが、中学校ではベネジクト液を加熱する理由なんて教えないでしょう。
でもなぜ試薬を加熱するのか理由を知っていたらきっとテストでも忘れないし、他のことにも応用が利くと思うのに・・・。
イラスト入りの投稿、とても分かりやすかったです。(^^)
ちなみに、加熱するとCu^+(銅(Ⅰ)イオン)が増えるというよりは、
加熱すると、Cu^2+(銅(Ⅱ)イオン)と還元糖の反応が促進される、
ということだと思います。
よろしければ参考にしてください。m(− −)m
ひろしさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
なぜ加熱するとCu^2+(銅(Ⅱ)イオン)と還元糖の反応が促進されるのかがわからなくて!
やはり加熱しないとダメなのですか?それとも加熱しないとただ時間がかかるだけということなのでしょうか?
その辺が調べてもわからないのです。よかったら教えてください。
みやさん、おはようございます。
返信ありがとうございます。(^人^)
「加熱しないと ただ時間がかかるだけ」に近いと思います。
反応を促進させるためには、3つの方法があると思います。
1つは 加熱。 2つは よく振る。 3つは 時間をかける。
次亜塩素酸(キッチンハイター)でふきんを漂白するときと同じですね。
あるいは、洗濯機で衣類を洗濯するときと同じと言ってもいいかもしれません。
ひろしさん、ありがとうございます。「加熱しないと時間がかかるだけ」なんですね。
「加熱しないと反応しない」と書いている人もいたので混乱中です。もう少し調べてみようと思いました。
何かわかったら追記しようと思います。
化学反応は目に見えないので何が起こっているのかわかりにくいですね。でもすごく興味深いです。調べるのは楽しいです。
ありがとうございました。
みやさん、お返事ありがとうございます。
加熱なしで色がだんだん変わってくるか
(例えば1日後とか)、
それとも、やはり加熱しないと色が変わらないかは、
やっぱり実験をしてみないと分かりませんね。
(^^;)
みやさん、お返事ありがとうございます。
加熱なしで色がだんだん変わってくるか
(例えば1日後とか)、
それとも、やはり加熱しないと色が変わらないかは、
やっぱり実験をしてみないと分かりませんね。
(^^;)
ひろしさん、お返事ありがとうございます。
そうなんです。実際にそこまでやってみた人を見つけられていないので分からなくて。
加熱をしなくても時間をかければ反応するのか、それとも加熱をしなければ反応はしないのか。
気になりますね~。
酸化銅Ⅱ(CuO)の還元は活性化エネルギー(還元するのに必要なエネルギー)が高く、常温では全く反応しません。
加熱によって活性化エネルギーが小さくなり、エネルギーを与えられた銅イオン(Ⅱ)がとても不安定な励起状態になります。この時に還元性のある糖がCu2+を還元してCu1+にすることで酸化銅Ⅰ(Cu2O)の赤褐色が生じるのです。ベネジクト液に含まれているクエン酸アトリウム、無水炭酸ナトリウムによって銅イオンがキレートされるため、還元性の物質がある条件下では加熱することで確実に酸化銅Ⅱの還元が起こります。
追記 還元されるとは電子(e-)を受け取ること。