去年の春休み、私達家族は三重県を旅行しました。
旅行の最終日に鳥羽市からフェリーに乗りました。
この船がね・・・
新型コロナウイルスで大変なことになっている「ダイヤモンドプリンセス号」だったんです。
※私達が乗ったのは別のフェリーです。
まさかです。
ダイヤモンドプリンセス号のウィキペディアを見ますと
2020年1月20日に横浜を出発するクルーズに参加し、1月25日に香港で下船した乗客が2019新型コロナウイルスに感染していることが判明した[1]。当初2月4日横浜帰港の予定であったが、日程を早めて3日に横浜に戻り、2月4日に横浜港沖にて273名に再検疫を行った結果、10名に陽性反応があると判明、病院に収容された[2]。2月5日の早朝まで船内での行動は制限されておらず、またショーなどのイベントも通常通り開催していた[3]。2月5日早朝以降、症状が発生していない乗員・乗客合わせて約3,700人は14日間、船内で待機することとなった[4]。
乗客は基本的に船室待機で、2月6日より7階や15階のデッキ左舷側に1時間ほど交代で出られるようになった。[要出典]2月9日、運航会社プリンセス・クルーズは全乗客の旅行代金等を払い戻し、無料とするコメントを発表した[5]。
WHOはダイヤモンドプリンセス船内で発生した感染者について、日本国内で発生した感染者として計上していない。日本政府もWHOの方針に沿って日本国内で発生した感染者として計上していない[6]。
※ウィキペディアより引用
大変だったと思います。
今日から陰性だった乗客が少しずつ下船します。
新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、高齢者を中心とした乗客らの下船が19日始まった。予定期間は21日までの3日間。初日の対象者は約500人で、ウイルス検査で陰性が確認されている。乗客らは感染者が確認された5日から健康観察期間の14日間、客室で足止めされていた。当初約3700人いた乗客乗員のうち、感染確認されたのは計542人に上る。
※ヤフーニュースより
「さっさと検査すればいいのに!」と思われるかもしれません。
でも現在、新型コロナウイルスの簡易検査は開発されておらず、PCR法という手間と時間がかかる検査でしか判定できません。PCR法はある特定の遺伝子を増幅して、それが存在するかしないかを判定するものです。
私はもうすっかり現場を離れてしまっていますが、臨床検査技師学科を卒業しています。
同期や先輩、後輩、臨床検査技師の知り合いが多くいます。検査センターに就職した人もたくさんいますから、もしかしたら知り合いが現場の最前線にいるかもしれません。
PCR法は検査の前準備が大変な検査なので、「遅い!」とか言わないであげてください。検体を準備するのに約1時間、測定に約2時間かかります。しかも人間ですから段々と疲れてきて、検査速度も遅くなってきます。
熟練の検査技師でも、1日で30人検査するのがやっとだそうです。
だから検体を採取してからPCR検査で陽性が確定するまで、時間がかかることがあるんです。
だから・・・
かからないように予防対策をするのが大事です。
それでもかかってしまうこともあります。好きで感染する人はいません。
基礎疾患のある方、体調不良で免疫が弱っている方、高齢の方、小さなお子さんなどは特に注意が必要です。以下の症状が出たら新型コロナウイルスを疑って、冷静に対処しましょう。
なんせ新型コロナウイルスの簡易検査はありませんから、一般の内科に行っても判定は出来ません。
風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合には、最寄りの保健所などに設置される「帰国者・接触者相談センター」にお問い合わせください。
PCR法の基礎が知りたい方はこちらをどうぞ。
新型コロナウイルス(COVID19)は未知のウイルスです。今後、情報が変化するかもしれません。デマも多くなっていますので、情報収集をしっかりして過度に怯えないようにしましょう。
※2020年2月19日現在の情報です。